第8回 統計学の基礎

ビジネスマン
統計家は今後10年で最も魅力的な職業になる

これは、Googleのチーフエコノミストであるハル・ヴァリアン博士が2009年に言った言葉です。

ビッグデータの応用が進む中で、データサイエンティスト(統計学などをもとにデータを分析する職業)が重宝されるようになりました。

欧米では、すでにデータサイエンティストとしての職業が確立され、事業会社に所属したり、人材派遣系のサービスが提供されています。日本でもCDO(最高デジタル責任者)を設置する動きもあります。

ちなみにアメリカにおけるデータサイエンティストの平均年収は1,000万円以上とも言われています。

ハル・ヴァリアン博士の予言は見事に的中したと言えるでしょう!!

では、統計学とは一体何なのか?

一言で言うと数学の応用によって、集めたデータから、規則性や性質を見出すことで、予測や事象間の関係性の把握を可能にするものと言えます。

応用分野で言うと、医学・薬学・経済学・社会学・心理学などがあり、大衆を相手にしたものと捉えていただくとイメージしやすいかも知れませんね♪

統計学は、大きく2種類に分けられます。

1つは、データが持っている意味や特徴を示す「記述統計」です。データの平均値などがこれに当たります。

もう1つは、集めたデータからより大きな範囲で予測を行う「推測統計」です。世論調査などがこれに当たります。

アメリカの大統領選挙では、SNSやさまざまなデータを用いて戦略を考え、統計的な予測を基に選挙を進めたトランプ氏が勝利したことからも、統計学の利用価値の高さを理解いただけるかと思います。

正確に未来を予測することができるようになると、便利になる反面、怖い部分も出てきます。

ビッグデータを手中に収め、世の中をリードする人には、その情報が持つ意味を理解することはもちろんどのように使えば世の中がハッピーになるのかといった社会的倫理感をぜひ大切にしてもらいたいものです。

次回は「世界経済」についてお話しします!!

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