第33回 メセナって

みなさんこんにちは!

メセナは、芸術文化支援を意味するフランス語由来の言葉です。

音楽、美術、演劇、舞踊、建築、映像、文学、伝統芸能、文化遺産・歴史的建造物、生活文化など、多岐にわたる芸術分野で実施されています。

企業メセナとしても、コンサートや講演会などの文化活動の主催、芸術文化団体・アートNPO・芸術家等の活動に対して行う資金の提供、経営資源(マンパワー・場所・自社製品・サービス・技術・ノウハウなど)をいかした資金以外の支援、美術館・ギャラリーなどの文化施設の運営、コンクールなどの顕彰事業、 企業財団など、様々な形態が存在します。これらの活動は、企業のCSRレポートやホームページなどでも紹介されていますよね。

一方、「文化芸術立国」の実現に向けて、公共建築の建設費の1%をその建築物に関連・付随する芸術・アートのために支出することを義務づける制度「1%フォー・アート」の法制化が日本でも期待されています。高い文化力は国を豊かにし、モノづくりに付加価値をもたらすという発想ですね。

最初に法制化したのは1950年代のフランスで、1960年代になると他のヨーロッパ諸国やアメリカでも採用されました。アメリカの場合、狭い芸術・アートに限定せず、演劇、ダンスなどのパフォーマンスも対象となっているそうです。

近年はアジアにも広がり、韓国、台湾でも法制化されています。日本でも早く実現するとよいですね。

効果測定が難しい分野ですが、メセナは社会貢献活動の一貫として、今後ますます活性化しそうな気配です。

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