第14回 物流のパラダイムシフト
クロネコヤマトや佐川急便、日本郵便などが、配送料金を見直すということがニュースなどで取り上げられていますが、近年物流業界には大きな変化が起きようとしています。
背景としては、忙しい共働き世帯などが増加し、ネットショッピングが好調なことに加えメルカリなどの個人間取引が活発に行われるようになったことで、物流量が大幅に増えてきていることが挙げられます。年間の総物流数量は40億個(2016年)、2015年比で2億個近く増加したとの国の統計データもあります。
このように急増する宅配ニーズに対し、宅配ドライバーの不足や長時間労働が問題となり、宅配業界はパンク状態に陥ってしまいました。
そこで注目されているのが、宅配ロッカーの活用です!ヤマトHDでは、フランスのネオポスト社と合弁会社を設立し、宅配ロッカー「PUDO」の設置を始めています。既存のコインロッカーと同様、主要な駅の構内などに設置され、受取場所をPUDOに設定することで、荷物の受取ができるようになるというものです。当面は、首都圏を中心に導入が進めていくものとみられています。
物流業界では、なるべく人の手間をかけないという無人化というキーワードが多く見受けられるようになりました。流通大手のアマゾンは、「amazon go」という無人コンビニを米シアトルの本社の近くにオープンし、1年半にわたるテストマーケティングを実施しています。
ドローン後発国である日本においても、ドローン特化型のファンドが設立されるなど、技術革新は今後も物流業界に大きな影響を与えていくでしょう。ドローンによる自動配送や自動運転長距離トラックなどの登場も夢ではないかも知れませんね♪
次回は、「世界のワークプレイス」についてお話します!
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