第12回 成長戦略

企業の事業戦略を設計する際に、アメリカの経営学者イゴール・アンゾフが提唱した成長マトリクス(成長ベクトル、事業拡大マトリクスともいわれる)というものがあります。

製品(サービス)と市場(顧客)の2つの軸において、それぞれ既存と新規に分類した4つの領域ごとに

  1. 市場浸透型(既存製品×既存市場)
  2. 新製品開発型(新製品×既存市場)
  3. 新市場創造型(既存製品×新市場)
  4. 多角化型(新製品×新市場)

と位置付け、各戦略ごとに成功要因などを検討し、具体的成長戦略を立案していくというものです。

ビジネスマン
コカ・コーラを例に見ていきましょう!

アメリカ発の大人気炭酸飲料「コカ・コーラ」ですが、その本国アメリカでは、肥満への懸念から2001年以降年々売り上げが減少、そこで、新たに発売したのが「ダイエットコーク」です!!

この戦略の狙いは、肥満を意識して離れていく既存顧客を食い止め、既存顧客への更なる浸透を図るという新商品×既存市場を狙った戦略。つまり上記の戦術で言うと、2. 新製品開発型の戦略に当たります。

ちなみに、コカ・コーラは2020年までに売り上げを2倍にするという長期戦略を発表していますが、ここでは既存製品を中心に同社のブランドイメージを最大限に活用した徹底した市場浸透型戦略によるものです。

他の企業の戦略をよく研究していくとわかることですが、新しい市場を開拓していくということは、これまで培ってきたノウハウだけでは対処できない部分もあり、ベーシックな戦略としては、市場浸透型か新商品開発型が多く見受けられます。

それほど、新市場を開拓していくことは難しいということですね。

次回は、「価格戦略」についてお話します!

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